行政書士考察

今回は、行政書士について考えてみたいと思います。

行政書士の業務は、大きく分けて、「許認可申請書類の作成」、「権利義務・事実証明書類の作成」となります。

具体的に、「許認可申請書類」とは、建設業の許可を受けたい、宅地建物取引業(不動産屋)、薬局やドラックストア、飲食店、パチンコ店、ゲームセンター、病院や医院等を開きたい場合に、行政(国、都道府県、市町村)に申請(許可や届出)する書類のことをいい、「権利義務・事実証明書類」とは、遺言書、遺産分割協議書、契約書、社員名簿、会計帳簿、規約規則等の書類のことをいいます。

例えば、相続の流れを単純化すると、

相続開始→遺産分割協議書の作成→相続手続き(登記、税務申告)

となります。

遺産分割協議書は行政書士、登記手続きは司法書士、税務申告は税理士とすると、相続人が最初に接するのは行政書士となります。

このように、行政書士は、一番最初に接することになる身近な専門家であるとともに、その後の手続きの専門家への橋渡し役であるといえます。

このように考えると、行政書士は、その後の手続きの専門家に対し、スムーズに手続きができるよう橋渡ししなければならないと共にそのための調整能力やより一層の研鑽を要する職業であるといえます。